#36 「新参者の流儀」
すでに完成したグループや即席で異性ばっかりの班に割り振られたりする場面がなぜか結構ある。
そういう時、私はためらう自分に「新参者の流儀だ」と言い聞かせる。
たぶん、カッコつけるための呪文だ。中身はないので空呪文とでも言おうか。
今日は、せっかく言霊という概念もあることだし、これまでのこっぱずかしい数々の経験から得た教訓を、この呪文の中に込めていこうと思う。
新参者の流儀その1
早めにその場所に行く
「あ、こんにちは、早めに来ちゃって、こうこうこういうものなんですけど、場所ここで合ってます?」みたいな感じでさりげなく自己紹介。先に自分のことを知っている人を作る。
また、何かを提案したりしたいと思った時に、遅刻は厳禁。遅刻の先に主導権はなかった・・・
新参者の流儀その2
名前を覚えるよう努める
書くなり、頭の中で何かと結び付けて覚えたり、「〇〇さんの」とか名前も一緒にわざわざ言ったり。名前を覚えてもらうと嬉しいもの。
呼んでいると、呼んでいるこちらも親しみが持てる、ような気がする。
逆に「この女性が言ったように」とか「さっきの人の意見で」という代名詞で呼ばれると無性に悲しくなる。「女性」ってなんだよ!
この「女性」事件以来、「すみませんお名前なんでしたっけ?」って聞くようにしている。
新参者の流儀その3
身だしなみはきちんとする
ただでさえ、異空間にいく緊張があるのに、自分の外見が遅刻や寝坊でボロボロだと、更なる自己嫌悪で小さくなってしまう。それが斜め上の場所だったらなおさらである。
自身が100になることはない、それでも55は超えておきたい。
50を超えるのは、案外できる。寝癖、化粧下地、洋服の組み合わせ。
残り5はあとカバンの中身の整頓。焦って皺くちゃの紙やコンビニの袋を出してしまうかもしれないから。
新参者の流儀その4
外からじわじわ
時々自分がその集団の中で真ん中にいてがんがん盛り上がっている妄想をしてしまう。
これは妄想である。現実は、もう出来上がったグループに入るのである。
その集団の雰囲気ややり方などに最初は倣おう。
私はノートをしっかり取ってしまうのだが、あんまり取らないグループの中では控えるようにしている。雰囲気を壊す気がするから。(ひとりで下向いてガリガリ)
ノートに関しては、その書き方について思うこともあるので、また今度。
新参者の流儀その5
自己紹介はしっかり
「何をやっているの?」と聞かれて「う~ん、自分でもわからないんですけど」なんてへらへらしながら言ったら、盛り上がらない。本当に分からないなら、少し近いものや、大きく属しているカテゴリーを言えばいい。その名前が分からなければ、相手に「得体のしれないやつ」というミステリアスな雰囲気が出せるかもしれない。
自分にとって未知な領域はかっこよく見える。
以上が、一時のグループであれ、長期的なものであれ、途中で抜けるものであれ、その時々を楽しむための即席「新参者の流儀」である。
調味料の基本サシスセソみたいに覚えやすくしたら合言葉みたいで面白いかも。
新参者の流儀ハナミソジ、なんかイヤだな笑
[↑思い出の曲シリーズ⑮:聞くと切なくなるけれど、何度も聞いてしまう。歌詞がしっくりくるのも好き]